『ハーバード・ビジネス・レビュー[EIシリーズ] 集中力 』 ハーバード・ビジネス・レビュー編集部

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本書の問い

  • どうすれば人は集中できるのか?

『集中力』とは?

「集中」

僕はこの字を見て真っ先にこの本を購入しました。

帯に書かれていた石川善樹さんの「どうすれば人は集中できるのか」。

これはまさに、僕が最近1番悩んでいたことでした。

ハーバード・ビジネス・レビューシリーズは有名な科学者の方々がわかりやすくエビデンスを載せ、且つ短く書かれているのでオススメです。

全部は読まず研究結果が書かれている部分だけを読んでも充分だと思います。

本書に書かれていたこと
  • 日本人が1番集中できない場所はオフィスである。

  日常生活で集中を阻害する要員は「同僚とスマホ」。

  人は集中状態に入るために23分の時間が必要。だけどオフィスでは11分に1回の

  割合で周りの人に話かられるか、メールかチャットが届く。

 (調査では集中できる順に、公園97%、喫茶店83%、ホテルロビー77%、  

  新幹線 70%、図書館67%、オフィス43%という結果が出ている) 

  • がむしゃらな意志の力だけでは、短期的には頑張れても長くは続かない。

  問いを立て、行動し、小さな報酬を結びつけるなどの試行錯誤を習慣化する

  ことが大切。

  • 悲観的になると関心が閉ざされ、楽観的でいると関心が広がり、予期しない新鮮なものを受け入れる姿勢が強まる。(「人生のすべてが理想通りに展開したら、10年後には自分は何をしているだろう」と考えると気持ちを前向きになる) 
  • 生き残るには悲観的な見方が必要。成功するには楽観的な発想が求められる。 
  • さまざまな刺激のせいで気が散り、集中できないでいると、自分は生産的ではないという気がしてストレスを覚え、そのことがさらに集中力を阻害する
  • 集中できない時にもっと集中しようとすることは逆効果。ストレスの原因と阻害していることを知る必要がある。紙などに書き出して原因を探る。 

集中する方法

本書ではいくつか集中する方法が書かれていました。

もちろん知っていることも書かれていたのですが、初めて知ることも多く書かれていました。

今回はあまり知られていない集中する方法をピックアップしていこうと思います。(スマホの通知をOFFにする、マインドフルネスをするなどは今回省略します)

  • 人と目が合わない構造を作る 
  • 視界に入る植物を多くする(心理的リラックス効果がある)
  • 自然音を流す(集中力・生産性の向上やリフレッシュ効果)
  • 自然光に近い光を浴びる(体内リズムを整え集中する)
  • 集中する内容を先に予約する(「何分かけて何をやるか」決めると良い)
  • 自分が何を考え、感じているかを理解する(感情、衝動を抑える、他人からどう見られているかに気づく、他人が自分に何を求めているのか理解する)
  • 相手に関心を集中する(他者の視点を理解する力、他者の感情をくみ取る力、相手が自分に何を求めているかを察知する力)
  • 昼寝をする(10分間の昼寝をすると、脳がずっと明晰になり、注意力も上がる)

学んだこと

本書を読む前は集中が途切れた時の対処法は「スマホを視界に入る場所に置かない」や「周りの雑音で集中できない場合は環境を変える」などの対処しか考えられませんでした。

だけど、本書を読んだことで「自分の内側を見つめること」が大事だと学びました。

これからは集中できなくなったら自分が何にストレスを感じ、どう考えているのかを認識していきます。

集中できなくなったらまずは自分の内側に目を向ける。

それでも、ダメだったら本書に書かれていた集中する方法を実践する。

これを心がけていきたいです。